Antonio Alonso REVIEW
スペイン人気ダンサー A・アロンソが「カルメン」出演18日からグローブ座

スペインで最高の人気を誇るスパニッシュ・ダンサーのアントニオ・アロンソが来日。 18,19の両日、新宿区の東京グローブ座で開く小松原庸子スペイン舞踊団創立20周年公演「カルメン」に出演する。
現在スペインでは、フラメンコがマドリードを中心にしたタブラオ(ライブ的居酒屋)の減少で退潮の一途をたどっており、 大劇場や大規模なレストラン・シアターに出演できる少数のスター舞踊家を除いて、大部分のスパニッシュ・ダンサーたちは地方に散っている。
そんな中でアロンソは、数千人収容の劇場でも満員に出来る大スターの一人。 34歳、脂の乗り切った踊り手で、磨き抜かれたサバティアート(足技)、指先まで神経が行き届いた上半身の動きは“アポロの舞い”といわれるほど。
3年前に来日、小品集に妙技を披露した。今回はカルメンの小松原を相手にドン・ホセを演じる。“枯淡”のアントニオ・ガデスとは異なった“鮮烈”なステージになりそう。